千代田線にて。
朝から睡眠を過剰にとっていた為、珍しく眠れずにいた。
正確に言えば眠らなかった。
当初の予定は大雨で頓挫したため、半分ふて寝していたんだが、ふと目が覚め時計を見る。
19時30分。
唖然とした。昨日の夜から数えても15時間は寝ている。
勿体無い。マジで勿体無い。
そんなわけで電車で眠ることなど俺にとっちゃあ造作もないが、
時間を惜しんで読書をする事に。
本は三谷幸喜さんのエッセイ本。
短い話が詰まってるので大変読みやすい。
感動したり、笑いを堪えたりと、今考えてみれば人に見られていたら、
そいつを殴り飛ばしてでも記憶をデリートしたくなる事だらけだ。
そんな感じで最初は本に集中していたのだが、
ふと気がつくと大手町辺りで車両の連結部の扉にもたれかかり、
至極不安定な体勢で寝ている女性発見。かわいい感じ。
席を譲るべきか。どうしたらイヤミでなく譲れるのか。
車両の端に座っている俺を含めた6人はこの世の中を代表するかの如く、冷たい、極めて都会的な態度だった。
それが俺はこの時ばかりは嫌で仕方なく、なんとかスマートな譲り方を考えていたのだが、
西日暮里に差し掛かった時の事。
あと一歩で素直に譲れそうだったのにおばちゃんが眼前に立ちはだかった。
これではあの娘さんに譲ろうと腰を浮かした瞬間に、
このおばちゃんによってロックオンされてしまう。
迂闊だった。周辺6席は絶妙なポジショニングによりもはやおばちゃんの支配下にあった。
逞しい。逞しいぜ、おばちゃん。
目がハンターのそれになってる。
その逞しさはまるで座る必要性を感じさせないぜ。
故に譲らず。笑
なんかね、「あんたは大丈夫!」って妙に納得しちまったんだわ。
余談ではありますが、そのフラフラだった娘さんは草加で下車してました。
目的地一緒だったとは。。
なおさらおばちゃんのブロックをかいくぐれなかった自分が悔やまれます。笑
ではまた☆